北朝鮮の核と“常任理事国”の核

北朝鮮が突然“核実験”を行った。

もちろん日韓を始めとする“極東の安全保障”上、重大な問題だと思う。

しかも、同国は『拉致』『贋札作り』『麻薬製造』などの常習犯罪国。さらには、『金王朝』の独裁国家。

今回は同時に、ミサイル発射(現在、短距離ミサイル5発)も行っている。

目的は、もちろん『金王朝』の生き残り。

“核”と“ミサイル”は『金王朝』維持の“生き残りの生命線”。

今回の“核実験”は、前回より爆発規模は大きいが、専門家筋からは、今回も“不完全な実験”であったと指摘されている。


北朝鮮核実験 米の専門家ら「半分は失敗」

【ワシントン=村山祐介】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は26日、北朝鮮が25日に実施した核実験は「半分は失敗」しており、「信頼性のある核兵器をつくる技術はないことを示した」との複数の米専門家の見方を伝えた。

同紙によると、北朝鮮・寧辺の核施設を定期的に訪れているヘッカー米スタンフォード大教授(元ロスアラモス研究所長)は、爆発の規模をTNT火薬換算で2~4キロトンと推定。06年の実験時の2~5倍に相当するという。

ポストル・マサチューセッツ工科大教授は、北朝鮮はその10~20倍の規模を想定していたと推測。「プルトニウムを完全な球状に圧縮する装置に問題があったようだ。技術的には実験用兵器も確実につくることはできないだろう」との見方を示した。

米ハーバード大のジェフリー・ルイス博士も「兵器級の装置をつくろうとしたが、まだ十分にできなかったと考えるのが自然」と指摘した。

一方、北朝鮮問題に長く携わってきた元米情報当局者は「(技術が)前進していることは間違いない」とみる。

Asahi.com 2009年5月26日22時13分
(http://www.asahi.com/special/08001/TKY200905260298.html 参)


今回の“突然”の核実験の裏には何があるのだろうか?

北朝鮮は、今まで、特別な記念日に、こういった“示威行為”を行って来た。しかし、今回は、解っている範囲では特別な事がある日ではなかった。

一部には『後継者問題』がらみ、と言う説もあるが………。

今回の『北の核実験』に対する各国の反応は、いつものパターンと同じ。

アメリカと日本は『北朝鮮に対する制裁措置』を訴え、中国とロシアは北を非難しつつ、結局は“擁護”に回る。


日米韓防衛相、30日に北朝鮮問題協議 声明出す見通し

【ワシントン=望月洋嗣】ゲーツ米国防長官は30日、訪問先のシンガポールで日本の浜田防衛相、韓国の李国防相との3者会談を行い、北朝鮮の核開発問題について協議する。米国防総省高官が朝日新聞など一部報道機関に明らかにした。会談後、3カ国共同で声明を出す見通しだ。

ゲーツ長官は、シンガポールで開かれる「アジア安全保障会議」に出席するため29日に現地入り。オバマ政権の南西アジアへの関与や安全保障政策について説明する。「北朝鮮問題をめぐる協議も盛んに行われる」(国防総省高官)としている。

Asahi.com 2009年5月28日7時53分
(http://www.asahi.com/special/08001/TKY200905270348.html 参)

「安保理新決議に追加制裁必要」 首相が見解

麻生首相は27日夕、北朝鮮の核実験を受けて国連安全保障理事会が採択を目指す新しい決議について、記者団に対し「一致団結して北朝鮮の核に対する非難の決議を迅速に出す。それには追加制裁も含まれる」と述べ、新たな制裁措置が含まれるべきだとの考えを明らかにした。

首相は同日夜、薮中三十二事務次官ら外務省幹部らと会い、日本が示す決議案の概要を了承した。詳細は明らかになっていないが、追加制裁を含めた内容になっていると見られる。

外務省の児玉和夫外務報道官も同日の記者会見で「(06年の核実験の際に採択された)安保理決議1718や(4月のミサイル発射後の)議長声明で合意された内容を繰り返すだけではなく、追加的なメッセージが必要になる」と述べ、核実験への非難や安保理決議違反の認定だけでは不十分との考えを示した。

Asahi.com 2009年5月28日3時46分
(http://www.asahi.com/special/08001/TKY200905280007.html 参)

対北朝鮮、貨物検査強化を提示へ 日米が国連決議草案

【ニューヨーク=松下佳世】北朝鮮の核実験を巡り、国連安全保障理事会の新たな制裁決議案を検討している日米両国は、貨物検査の徹底強化や武器禁輸、海外との銀行取引の制限などを盛り込んだ草案の最終調整に入った。27日午後(日本時間28日午前)にも、ほかの4常任理事国と韓国に提示する見通しだ。複数の外交筋が明らかにした。

日米は早期に7カ国による大使級会合を開いて合意したい考え。週内採択に向け、調整は大詰めを迎えている。

外交筋によると、日米が提示する草案は、前回の核実験(06年)の際に採択された制裁決議の内容を強化・拡充する内容。目玉となるような追加制裁はない。

草案では、前回自発的な目標にとどまった貨物検査の実施について、徹底を強化する文言に改める。日米は全面的な「義務化」を目指しているが、検査対象には陸海空すべての手段を通じて北朝鮮に出入りする貨物が含まれており、国境を接している中国が難色を示している。このため、中国とも協議の上、最終的な文言を詰める方針だ。

このほか、▽前回は大型武器にとどまった武器禁輸の対象を通常兵器にも拡大する▽特定の個人・団体による海外との銀行取引を制限するなどの金融制裁――が含まれる見通し。加盟国には新決議採択から30日以内に報告義務を課すことによって、履行の徹底を図る方針だ。

Asahi.com 2009年5月28日3時2分
(http://www.asahi.com/special/08001/TKY200905270366.html 参)


一方、非難はすれども、最終的な“制裁”になると、


北朝鮮制裁、ロシア外相「抑制的に」

【モスクワ=副島英樹】ロシアのラブロフ外相は27日の記者会見で、北朝鮮に対する国連安保理の新決議について、「制裁のための制裁に陥ってはならない」と述べ、北朝鮮への刺激を避けるために抑制的な対応を求めた。核実験に対しては断固とした姿勢を示す必要があるとしつつも、北朝鮮の6者協議復帰につながるような決議にすべきだとしている。追加制裁には慎重な姿勢と見られる。

Asahi.com 2009年5月28日3時49分
(http://www.asahi.com/special/08001/TKY200905280009.html 参)

【北核実験】追加制裁に慎重対応を示唆 中国外務省局長

 中国外務省の馬朝旭報道局長は26日の定例記者会見で、国連安全保障理事会で検討中の北朝鮮に対する追加制裁に関し、「朝鮮半島の非核化推進が中国政府の一貫した立場」と述べるにとどめ、慎重に対応を検討していることを示唆した。

北朝鮮側から核実験実施の事前通報があったかどうかについては「関係各国と連絡を取り続けていた」と語った。通報があったことを間接的に認めたとみられる。

馬局長は北朝鮮の核実験については「断固反対する」と非難した25日の外務省声明をあらためて強調。中国としては、引き続き6カ国協議の再開を関係国に働き掛けていく方針とみられる。(共同)

産経ニュース電子版 2009.5.26 17:16
(http://sankei.jp.msn.com/world/korea/090526/kor0905261717022-n1.htm 参)


各国の、一連の“反応”はいつものパターン。

実は、アメリカと中国は“手をつないで”おり、アメリカは日本を抑え、中国は北朝鮮を抑えるという“約束”が出来ている。アメリカはブッシュ政権の時にその『世界戦略』を大きく変更した。オバマ大統領はどうするのだろうか?

本当にアメリカが一番恐れているのは、“北朝鮮の核”ではない。北朝鮮の“核武装”に対抗して日本が核武装することだ。

わたしは、北朝鮮を擁護する気など全く無いが、素朴な疑問として、

『何故、国連常任理事国だけが“核”を持つ正当性があるのか?』

と思う。現在核兵器を保有している国は、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国。そして、公認(誰の公認なのでしょうか?)では無いが保有しているのが確認されているのが、インド(はアメリカが暗黙の了承を与えたと言われる)、パキスタン(インドとは逆に、アメリカはその保持を認めていない)そして北朝鮮。さらに核保有の保有が濃厚である国が、イスラエル、イラン、シリア。さらにはイランも保有している可能性がある。

国連の常任理事国は、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国。国連常任理事国だけが『核保有の正当性』を持っている。

国連は第二次世界大戦の戦勝国である“連合国”(アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国)そのもの、或いは、その変異したものである。

国際連合を英訳すれば、United Nations。これはそのまま“連合国”のことであることは良く知られている。

“第二次世界大戦の戦勝国”だけが、立派なモラルを持っているとも思えない。

『人間は間違いを犯す存在』と認めているのは、むしろキリスト教圏ではなかったか。

もちろん、仏教も『人間の無明』を明らかにしている。

特に、第二次世界大戦後は、米ソの冷戦構造があって、“核戦争直前”の危機的状況もあった(例えば『キューバ危機』)。

国際社会において、現状では、『国家主権』は他国から侵されざるべき“権利”となっているはずだ。国際紛争を争える法廷は『国際法廷』(オランダ ハーグの『国際司法裁判所』)で、現に存在するが、現状の『国際法』では、国家の独立と主権は侵すことが出来ないはずである。

そしてもう一つの“解決方法”が『戦争』という手段。

その前に『国際連合』の安全保障理事会に提訴することができる。しかし、実質、安保理は機能しているとは言い難い(しかし、“国連安保理”の決議で、制裁措置がとられる事が決定されたとして、本当にその『決議』に誤謬はないのだろうか?)。

元々、ポリシーの異なる国々が“常任理事国”になっており、しかも、

「一国でも“拒否権”を発動すれば、否決」

になってしまう。このようなシステムが“まっとう”に機能するとは考えがたい。

しかし、繰り返しになるが、“常任理事国”だけが『核保有の正当性』を持っていると言う現状は理解しがたい。

彼らは“神”で、無謬だとでも言うのだろうか?
スポンサーサイト

テーマ : 政治・時事問題
ジャンル : 政治・経済

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Yasutomo-Araki

Author:Yasutomo-Araki
現代の閉塞感のある世界がもう少しだけ住みやすくなれば良いなぁ、などと考えております。今の状況の延長線を自分たちの子供たちや孫たちへバトンを渡すのは余りにも無責任だと思っています。大学は工学系卒。国立K大学の経済学研究科大学院修士。博士課程考慮中…。この国の未来への良きシナリオを描きたいと思いトボトボと歩いてるって感じです。ただ最近は、当方の怠慢のせいでtwitterまとめ、或いは「忘備録」化してます…。しかし、同志さんたち大歓迎です。

なおこのブログではアフィリエイトプログラムを利用しておりますが、実際の商品の購入に関しましては、お客さまとリンク先のホームページ管理人とのお取引になります。お取引に関しまして、当ブログ、並びに管理人は一切の責任を負いかねますので、ご了承下さい。当該商品等のお問い合わせは、お取引先までご連絡下さい。

みんなのプロフィールSP

人気ブログランキングへ

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
F2Cアフィリエイト
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
クロック
最新コメント
Flashリバーシ
時間があれば遊んでいってください
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
クリック募金
ワンクリックで救える命がある
リンク
RSSリンクの表示
FC2カウンター
メールフォーム
個人的に連絡したい時はこちらへ

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム
ブロとも募集中で~す!

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
検索フォーム