P・クルーグマン教授「マクロ経済学のメルトダウン」 日本の大震災&大災害について考え、予測できることなど

さて、少しは動き始めなければ…出来る範囲で。

と言う事で、少し前のThe New York Timesのクルーグマン教授のブログ・エントリから。

しかし、しばらくぶりだからなのか、管理者の経済知識が足りないのか、はたまた(何時も感じているのですけど)クルーグマン教授の「独特の言い回し」のせいなのか、その全部のせいなのか、なんか良く理解出来ないままに翻訳していました(クルーグマン教授のネイティヴ英語は翻訳するのに苦労します^^;)。

兎に角、はっきりしていることは、

① 日本はしばらく資本の輸入者となる。

② 金利は急上昇するだろう。

と言う二点でした。そして、この「震災前」から、日本も世界も同時不況。日本は(アメリカも)それでなくても、「流動性の罠」に嵌まり込んでしまっている。

これからの、日本経済の立て直し、世界経済の立て直しは、更に困難度を増したことは否めないと思います。

そう言えば、これは管理者の「私見」ですが、今回の大震災後の日銀の動きはスピーディーだった。今まで、あれだけ「不動如山」を決め込んでいた日銀の、今回の異例な動きの速さに、そしてその規模の大きさにも、最初は拍手を送ろうと思った。しかし、良く考えれば、失われた20年(超え)の間に、しっかりと手を打っておけば、もっと復旧も(もちろん財政・金融面ですが)かなり楽だったと思う。それを考えると、これは「後日の日銀非難回避」を狙ったもののような気がする。自己保身術にすぎないのではないか? そう考えると、拍手しかけた手を引っ込める事になっていた。




Meltdown Macroeconomics
マクロ経済学のメルトダウン
March 15, 2011, 11:56 am                by Paul Krugman


Life and business go on; so I guess we have to talk about the economic impact of the Fukushima nightmare.

生活とビジネスは、続きます;わたしたちは福島の悪夢の経済への影響について話さなければならないと思います。

One set of impacts involves disruption of supply chains: Japanese chips and other components are an important part of world manufacturing — you really need to think of China, Korea, Japan and so on as being part of an East Asian manufacturing complex –and it’s not clear yet just how much damage will be done.

一組の影響は、供給の繋がりへの混乱があると言うことでしょう:日本と言う片割れと他の構成要素は、世界の製造部門における重要な一部なのです-本当に、中国、韓国、日本とその他諸国が、東アジアの製造複合体の一部であるという事を考えなければなりません-そして、どれくらいのダメージを受ける事になるのか、まだ明確にはなっていません。

But what I’m hearing a lot is worries about financial impacts. Japan will clearly have to spend hundreds of billions (dollars, not yen) on damage control and recovery, even as revenue falls thanks to the direct economic impact. So Japan will become less of a capital exporter, maybe even a capital importer, for a while. And this, so the story goes, will lead to soaring interest rates.

しかし、わたしが非常によく聞くのは、金融への影響についての心配です。日本は何千億(ドル、円でない)をダメージコントロールと回復に明らかに費やさなければならないことは明らかです、それが例え、ちょうど収益が直接的な経済への影響のために落ちるときであったとしてでもです。日本はしばらく、資本の輸出者であった者さえ資本の輸入者となるでしょう。そして、この筋書きの行先は、金利の急上昇と言う事になるでしょう。

But so far, um, not. Japan 10-year:

しかし、うーん、そう遠くもない。日本のこの10年:

チャート-1

And US 10-year:

そして、アメリカのこの10年:

チャート-2

What’s going on? The story about rising interest rates would be right in normal times. But we’re not in normal times: we’re — still — in a liquidity trap, with short-term rates up against the zero lower bound.

何が続いているのでしょうか? 通常時なら、金利上昇についての話は、正常なことです。しかし、わたしたちは今、通常の状態ではありません:わたしたちは、未だに、流動性の罠に捉えられていて、短期金利は-最低基準であるゼロ点から上がろうとしている所です。

As I tried to explain almost two years ago, one way to think about a liquidity trap is that it’s a situation in which the amount people would save if we were at full employment — S in the figure below — is greater than the amount businesses would want to invest, even at a zero interest rate. So there are, in effect, excess desired savings floating around:

わたしがほぼ2年前に説明しようとしたのは、流動性の罠について考える1つの方法は、もしも完全雇用-下図におけるS-であるならば、それが例えゼロ金利下であったとしてもですが、仕事量が投資しようとする量よりも多いならば、どれ程の人々が救われるのだろうかということです。それで、実質的にそこには望ましい過剰な貯蓄が生じます:

流動性の罠を考えるための図

So government borrowing doesn’t have to come at the expense of private investment, driving up interest rates; instead, it just mobilizes some of those desired but unrealized savings.

そして、政府の借金は金利を押し上げる事になる民間投資の費用に合わせる必要はありません;その代わりに、それはちょうど望ましいのだけれども未回収の貯金のいくらかを集めることになります。

And yes, this does mean that the nuclear catastrophe could end up being expansionary, if not for Japan then at least for the world as a whole. If this sounds crazy, well, liquidity-trap economics is like that — remember, World War II ended the Great Depression.

そしてまさに、これは核大災害が結局拡大してしまったことを意味します、日本のためにではないのであれば、世界全体のために。もしもこれが突拍子もないように聞こえるならば、その通り、流動性の罠にはまった経済学はそのようなものなのです-思い出してください、第二次世界大戦が大恐慌を終焉へと向かわせたのです。

So, back to Japan: I’m terrified about the possible loss of life; nervous about the disruption of world production; not worried at all about the impact of Japanese borrowing on world bond markets.

さて、話は日本へもどりますが:わたしは人命の被害にたいして恐れています;;世界の生産性の混乱について不安になっています;日本の世界債権市場における借財が与える影響については全く心配していません。
(http://krugman.blogs.nytimes.com/page/2/ 参)




兎に角、今は「震災現場」の復旧、復興が最優先事項。それ以外は考えられない状況にありますが、「世界経済」は待ったなしの容赦無しです。

気力を振り絞って「自らなすべき事をなすべき」なのでしょう。

それが、結果的に「日本再生」への近道だと信じて。

これを機会に、前国民は「目を覚ますべき」だとも思っています。長く眠っているのは国、政府、役人、財界人、マスコミだけではないでしょう。一番深い眠りについていたのは「国民」かも知れません。

※翻訳は何時も通り管理者の「拙訳」です。誤訳があると思いますので、指摘していただければ有難いです。
(クルーグマン教授、もう少し簡単な表現をして欲しいです^^;)
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Yasutomo-Araki

Author:Yasutomo-Araki
現代の閉塞感のある世界がもう少しだけ住みやすくなれば良いなぁ、などと考えております。今の状況の延長線を自分たちの子供たちや孫たちへバトンを渡すのは余りにも無責任だと思っています。大学は工学系卒。国立K大学の経済学研究科大学院修士。博士課程考慮中…。この国の未来への良きシナリオを描きたいと思いトボトボと歩いてるって感じです。ただ最近は、当方の怠慢のせいでtwitterまとめ、或いは「忘備録」化してます…。しかし、同志さんたち大歓迎です。

なおこのブログではアフィリエイトプログラムを利用しておりますが、実際の商品の購入に関しましては、お客さまとリンク先のホームページ管理人とのお取引になります。お取引に関しまして、当ブログ、並びに管理人は一切の責任を負いかねますので、ご了承下さい。当該商品等のお問い合わせは、お取引先までご連絡下さい。

みんなのプロフィールSP

人気ブログランキングへ

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
F2Cアフィリエイト
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
クロック
最新コメント
Flashリバーシ
時間があれば遊んでいってください
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
クリック募金
ワンクリックで救える命がある
リンク
RSSリンクの表示
FC2カウンター
メールフォーム
個人的に連絡したい時はこちらへ

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム
ブロとも募集中で~す!

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
検索フォーム