忌野清志郎さんの死に思う

この2日、RCサクセションのロック歌手忌野清志郎さんが亡くなった。

奇抜なルックスとステージパフォーマンスで有名だった。

坂本龍一氏との共同作品『い・け・な・いルージュマジック』が有名だけど、いっぱい良い歌を残してくれた。

「僕の好きな先生」「雨あがりの夜空に」「トランジスタラジオ」「スローバラード」「ベイビー!逃げるんだ。」「パパの歌」「デイドリーム・ビリーバー」………。

それに、アンチ・テーゼ的な曲、「カプリオーレ」「FM東京」「覚醒剤音頭」「原発賛成音頭」「宗教ロック」「あこがれの北朝鮮」。

社会問題を衝く作品、「言論の自由」「ラブ・ミー・テンダー」「サマータイム・ブルース」「軽薄なジャーナリスト」「LONG TIME AGO」「障害者と健常者」「トカレフ(精神異常者)」「目覚まし時計は歌う(選挙ソング)」「警察に行ったのに」「ママもうやめて」。

レパートリーは400~500曲に及ぶと言う。

単に奇抜で、変わった曲を書く、そんなミュージシャンではなかった。

同じ病気で闘病していた故筑紫哲也氏との会談番組が数度持たれた。多分筑紫氏の持っておられた『NEWS23』の特別企画だったと思う。

筑紫哲也氏と言えば、2008年に病床から『NEWS23』のスタッフに送った手紙にこう記されていたと言う。

近ごろ「論」が浅くなっていると思いませんか。
その良し悪し、是非、正しいか違っているかを問う前に。
ひとつの「論」の専制が起きる時、
失なわれるのは自由の気風。
そうならないために、もっと「論」を愉しみませんか。
2008年夏 筑紫哲也

“自由の気風”

この国は、建前上は、民主主義国で、国民主権で言論・思想の自由を保証されているはずだけど、実はそうではない。

実は、民主主義、むしろ資本主義かもしれないけれど、実は、

実に巧妙に組み立てられた“資本家独裁社会”なのだと思う。

このシステムは『国民主権』を掲げながら、実はそうではない『裏のシステム』を作り上げて来てしまっている。

忌野清志郎さんが、反原発を歌った「サマータイム・ブルース」。

この曲は、発表後、発売停止になり、その後違うレコード会社から再発売になった。


Summertime Blues/サマータイム・ブルース
オリジナル歌詞: E. Cochran & J. Capehart
替え歌詩: 忌野清志郎

暑い夏がそこまで来てる
みんなが海へくり出していく
人気のない所で泳いだら
原子力発電所が建っていた
さっぱりわかんねえ、何のため?
狭い日本のサマータイム・ブルース

熱い炎が先っちょまで出てる
東海地震もそこまで来てる
だけどもまだまだ増えていく
原子力発電所が建っていく
さっぱりわかんねえ、誰のため?
狭い日本のサマータイム・ブルース

寒い冬がそこまで来てる
あんたもこのごろ抜け毛が多い (悪かったな、何だよ)
それでもテレビは言っている
「日本の原発は安全です」
さっぱりわかんねえ、根拠がねえ
これが最後のサマータイム・ブルース

(原発という言い方も改めましょう。
何でも縮めるのは日本人の悪い癖です
正確に原子力発電所と呼ぼうではありませんか。
心配は要りません)

あくせく稼いで税金取られ
たまのバカンス田舎へ行けば
37個も建っている
原子力発電所がまだ増える
知らねえ内に漏れていた
あきれたもんだなサマータイム・ブルース

電力は余ってる、
要らねえ、もう要らねえ

電力は余ってる、
要らねえ、欲しくない

原子力は要らねえ、
危ねえ、欲しくない

要らねえ、要らねえ、欲しくない
要らねえ、要らねえ、

電力は余っているよ
要らねえ、危ねえ、

この曲の発表、発売禁止の後の忌野清志郎さんの言葉、

「僕たちは、子供の頃から学校で、『この国は自由な国だ』って教えてこられたわけじゃないですか。でも、それはウソだったんだって解りました」(管理者の意訳で、正確な言葉ではないですけど、殆ど間違っていない言葉だと思います)

の言葉は、本当のこの国の裏側が少し透けて見えてしまった。

本当に、『原子力発電関係資本家』の政治力は大きい。

多くの諸外国が「原発放棄」と言うトレンドの中で、未だに息を永らえて居る。

はっきり言って、原子力は人類のコントロール出来るような代物では無い。

(仮に“保留”を付けても良いけど、現在の人類の科学力ではそう言える)

そんな事は、原子力発電に関わっている人間なら十分に承知しているはずだ。

でも、そこに“天文学的なお金”が動くと、人間の認識能力は歪んでしまう。

そんな、矛盾をあっさりと、バッサリ切った清志郎さんはもう居ない。

親友の泉谷しげる氏は

「オレは絶対に奴の死を受け入れない」「奴は死んでいない」

とか言っていた。泉谷氏も社会批判的な曲を多く作って来た人。

三浦友和氏、坂本龍一氏、井上陽水氏、竹中直人氏、RCの最初のヒット曲「ぼくの好きな先生」のモデルで都立日野高の担任教師、小林晴雄さんらが参列する密葬の中、

『この日午後4時4分、都内の自宅から清志郎さんの遺体を運ぶ車が、密葬会場に向けて出発すると、晴天の上空に虹が2本アーチを架けた。雨上がりの空でもないのに…。気象庁に問い合わせても「極めて珍しい」という現象は、カラフルなメークと衣装で観客を酔わせた「清志郎ルック」の名残のようだった。』(asahi.com)

忌野清志郎さんは、一足先に旅立ってしまった。58歳、旅立つにはまだ早すぎると思うし、もっと、彼にはいっぱい曲を創って、聞かせて欲しかった。そして、彼の“生きざま”を社会に問い続けて欲しかった。
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偏向報道が作られる仕組み。
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定額給付金の誕生。

ロココさんへ

ロコロさんへ

はじめまして。
貴重な情報、ありがとうございます。

なかなか興味深いお話ですね。
“記者クラブ”制度がこの国のジャーナリズムを『大本営発表』にしているのは知ってましたけど、記者さんたちがそんな形で新聞社に縛られている事までは知りませんでした。

それと、安部さん、一体何に“総理の非常時資金”を使っちゃったのでしょうね。
総理になって最初に訪問した中国への手土産にでもしちゃったのでしょうか?
何しろあの国では要人と会うのに巨額のお金を要求されるそうですから……。

これからもよろしくお願いいたします。

Kouryuu
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Yasutomo-Araki

Author:Yasutomo-Araki
現代の閉塞感のある世界がもう少しだけ住みやすくなれば良いなぁ、などと考えております。今の状況の延長線を自分たちの子供たちや孫たちへバトンを渡すのは余りにも無責任だと思っています。大学は工学系卒。国立K大学の経済学研究科大学院修士。博士課程考慮中…。この国の未来への良きシナリオを描きたいと思いトボトボと歩いてるって感じです。ただ最近は、当方の怠慢のせいでtwitterまとめ、或いは「忘備録」化してます…。しかし、同志さんたち大歓迎です。

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