地方政府の破綻…そのときの「地方官僚」の行動…夕張市を参考にしてみて…ってまだまだ夕張市「再建」への道のりは険しそう

国の財政破綻も気になるけど、当然、それよりも早く来るはずの「地方政府の破綻」が気になる。

で、「あれから夕張市はどうなってるの?」

って疑問が…。

夕張市のHPで公開されている「統計データ」では、本当に「良く解らない」。

まずは「過去記事」で、少し「おさらい」を…

WEB25」と言うサイトの記事から、

財政破綻した夕張市の今とは…!?

メロンや映画祭で全国に知られる北海道夕張市。しかし2007年、深刻な財政難の影響で財政再建団体に指定され、「夕張市、事実上の財政破綻!」とワイドショーや週刊誌などで大きく取りざたされました。とはいえ、「なぜ、夕張市が破綻したのか?」を知らない人は多いのでは? 

借金約353億円!? 財政破綻した夕張市は今…

そもそも夕張市は、明治から昭和にかけて日本最大の炭鉱地として栄えてきました。しかし、1960年代に“石炭から石油へ”と移り変わるエネルギー革命が勃発。それまで注力してきた炭鉱が次々に閉山し、夕張市の人口が激減してしまいました。その人口流出を食い止めるために市が掲げたキャッチコピーが “炭鉱から観光へ”。つまり、観光都市移行計画です。しかし、スキー場やリゾート地など、次々に打ち出した観光事業は残念ながら失敗という結果に…。

2007年1月26日、夕張市が総務大臣に提出した財政再建計画案によると、赤字額は約353億円。職員数の半減や給与の大幅引き下げ、といった行政のスリム化や各事業の見直し、市民税の引き上げなど、様々な対策を打ち立てて話題となりました。

その後、夕張市はどうなったのか? 東京都からの応援職員として夕張市に約2年間派遣され、町の実情を見てきた鈴木直道さんにお話を聞きました。

2007年からの3年間で、夕張市の借金は約30億円減り322億円にまで圧縮されました。ただし、これは市側の負担だけでなく、除雪作業出動の基準を積雪10cmから15cmにあげたり、公共施設の規模を縮小するなど、市民に対してのサービスを抑えた結果です。しかも、2007年から2024年までの18年間で赤字を解消する予定でしたが、2年間の延長を2009年に発表。借金の期間が延びれば、その分市民の苦しみが増えるばかりです」

なるほど、なかなか厳しい現状ですね…。

「また、夕張市の人口は財政破綻をした平成18年の1万3045人を境に、平成20年には1万1847人まで減少しました。若い世代が街を去っていくため、市の人口の約4割以上を65歳以上の高齢者が占める状態に…。若者の人口流出は今でも止まらないんです

人口、特に若年層の人口が減ると、街の活力がなくなってしまいますよね。今後、夕張市の復興に必要なことってなんでしょう?

「街の雰囲気が全体的に暗いのが現状です。まずは、市民の笑顔と活気を取り戻すことが先決。次に、最も貧しい自治体である夕張と最も豊かな自治体である東京をつないで、特産品である夕張メロンや長芋をPRすること。また、“雪”を観光資源とし、“雪”を見ることができない中国やタイ、インドの富裕層の人たちを招き入れたいと考えています。夕張市を北海道で一番元気な地域にすれば、必ず夕張は再生すると思いますよ!」

夕張に限らず、このまま高齢化が進んでいけば、他の地方自治体でも同様の問題が起きるといわれています。今後の夕張市の対応が、未来の地方自治のお手本となるのかも!?』(2011.02.01〉(下線は管理者)

で、夕張市、破綻後、最初の市長さんは藤倉肇氏(2007年4月27日)が就任、で、1期だけやられた後を継いだのが、このインタビューを受けてる鈴木直道氏(2011年4月24日)。

氏の詳しいプロフィールはWIKI等を参照してください。

兎に角、元々は夕張市とは縁が無かった氏が、猪瀬直樹副知事によって「夕張市に応援派遣」してから、氏の「歩む道」は大きく変わった。氏は他の候補者を破って「市長職に全国最年少の30歳1ヵ月で就任」する事になった。

で、やはり後ろ盾は「東京都」&「日本政府(?)」

ところで、ではあれから「夕張市は再生・復興の道を歩んでいるのか?」

ですよね。

順番に見て行くと、

① “炭鉱から観光へ”。つまり、観光都市移行計画です。しかし、スキー場やリゾート地など、次々に打ち出した観光事業は残念ながら失敗という結果に…。

結局は「箱物事業」で失敗した訳ですけど、本当はもう少し「複雑」みたい。

②赤字額は約353億円。職員数の半減や給与の大幅引き下げ、といった行政のスリム化や各事業の見直し、市民税の引き上げなど、様々な対策を打ち立てて話題となりました。2007年からの3年間で、夕張市の借金は約30億円減り322億円にまで圧縮されました。

さて、それから「借金」は減ったのでしょうか?

③夕張市の人口は財政破綻をした平成18年の1万3045人を境に、平成20年には1万1847人まで減少しました。市の人口の約4割以上を65歳以上の高齢者が占める状態に…。若者の人口流出は今でも止まらないんです

で、人口減少は止まったのでしょうか? で「高齢者だけが残る」(ますます「財政が厳しくなる」)現象は解消したのでしょうか?

では夕張市のHPの統計資料から作成した以下のグラフを見てみましょう。

まずは①の「炭鉱から観光へ」を夕張市の人口推移グラフから考えてみたい。

夕張市の人口推移(修正版)

これ見ると「驚き」だけど、「夕張は本当に炭鉱で持ってた」街。1960年(昭和35年)には116,775人も人口があった。それがドンドン減少して行く。「増加」した年は無い。1974年の急激な人口減は、前年の「大夕張鉱業所が閉鎖」によるものと思われる。1983年の「ちょっとした落ち込み」は1981年の「北炭夕張炭鉱株式会社倒産」の影響だろう。1991年の最後の(?)大きな落ち込みは、前年の「最後まで残っていた三菱石炭鉱業南大夕張炭鉱が閉山」によるものと思われる。これで「夕張の炭鉱の町としての歴史は閉じる」事になる。

その後、しばらくは「人口減少率」は少し緩やかになるが、これが「観光箱物事業」による「押し上げ効果」(相変わらずマイナスではあるけれども)をもたらしていたのだろう。で、「観光事業が失敗」し、2007年の「財政破綻」を起こす。これが2007年の「少し大きな人口減少」だろう。で、これは③にも関係するのだけど、

『夕張市の人口は財政破綻をした平成18年の1万3045人を境に、平成20年には1万1847人まで減少しました』

では済んでいなかった。その後も「人口減少」は止まらず、2012年(平成24年現在)、10,471人ともう大台を切る寸前にまで減少している。

ここで、ちょっと面白い事に気が付く。一つは「全国的に見られる現象」だけど、炭鉱の街「夕張」でも、どんどん「核家族化」(「一人住まい化」)が進んでいる事。そしてもう一つは、この街の「男女の人口比率」の推移で、1965年(昭和40年)までは「炭鉱の街」らしく、男性の人口の方が、女性人口を上回っている。しかし1966年(昭和41年)からは、女性人口が男性人口を上回り、その後は一貫して女性人口の方が男性人口を上回っている…平成24年では男性人口4915人に対して、女性人口5556人。高齢世帯(独居を含む)が増え、男性より長寿の「女性の独居」が、転居出来ずに増加しているのかも知れない(だから、後でも繰り返す事になるけど、男性の労働力が失われて「可処分所得」が減少するはずの「一人あたり市民所得」が「生活保護」などの福祉によって、皮肉にも「増加」しているのではないか…と考えられる)。

しかし、それにしても「凄い」のは、当時の「市の経営責任を負っていた、市幹部の行動」。

『早期退職者は、役職者が約7割を占め、部長・次長職は全員辞める。2007年度末の退職者の内訳は部長職12人全員、次長職11人全員、課長職は32人中29人、主幹職は12人中9人、係長・主査職は76人中45人、一般職が166人中46人となっている。』(WIKI参)(下線は管理者)

多分「主幹」までは「管理職」(=経営責任がある役職)。で、なぜ、この年に「辞めたか」と言うと「残ると、退職金が当たらない」から…。まぁ「むき出しの人間としての行動としては理解」出来ますけど、これ「民間」だったら「経営責任」問われて「退職金どころの騒ぎではない」ですよね。特に「部長」「次長」さんたちは「財産差し押さえ」の可能性さえある。でも、公務員は「責任ある立場だった人たちが一番に逃げ出して、貰うものだけ貰って、後は知らん顔」ですか…(えっと、ここで注意しなければいけないのは、民間だと「取締役」とか「常務」とかってあるけど、役所の世界では、市町村では「部長」「次長」が概ねコレに該当する…と思う。まぁ少し「組織形態」が特殊…と言うか「民間」とは異なるので…これが「都道府県」や「政令指定都市」となると更にヤヤコこしいし、「国」となると更に更にヤヤこしい)。

これを「市民は十分に認識するべき」だと思いますよ。多分、これから「破綻地方政府」は増加すると予想されますから。「真っ先に逃げ出すのは、責任があるずの人たち」…一般常識では考えられない…と思いますが…。

さて、②に関してですけど、

夕張市(全会計)推移

これ、夕張市のHPの統計で探したのですけど、こんなしか見当たらなかった。

『2007年からの3年間で、夕張市の借金は約30億円減り322億円にまで圧縮されました』

って書かれてる、でデータ自身、2005年から2007年しか無かった。で、グラフを見れば解る(範囲が限られていて何とも言い難いけど)ように、確かに、会計収支(全収支)は、急激な傾きから緩やかにはなってるけど、未だに「マイナス進行中」。しかも毎年30億円程度の「普通交付税」を貰って(税収はその1/3の10億円程度)で、データでは「会計収支(全収支)」は平成7年度で348億2800万円。その後「3年間で30億円減り」だから318億2800万円になってる…でも、それ言うなら「統計データとして公開してよね」って言いたいなぁ(つまり統計データとしては『破綻』までのデータしか公開されて無い…探しまわれば「どこか」にあるのかも知れないけど、で、これから言える事は「破綻しそうだからその前の年に支出を抑えた」…けど、結局2007年に「破綻」した…って事ぐらい…)。

ぃかし道のりは「険しい」ね。ホントに「険しすぎる」。経済環境は悪化してるし「後期高齢者」は増えていくし…今までのペースで(無理だと思うけど…でも、何かの切っ掛けで「経済成長」して「人口が増加」すれば、可能性はゼロでは無いけどね)返済出来たとして、「年10億円」だから…後32~3年で「借金返済完了」だね。

ところで、「面白い」(といっては失礼だけど…)のは次のグラフ。

夕張市域内GDP&一人当たり市民所得推移

ね。「域内のGDPが低下してるのに、一人当たり市民所得が増えてる」の。これ「変」だよね。と言っても、年収181万円が197万円に増えたって程度だけどね。でも、GDPが減少してるのに「所得が増えてる」と言うのは、それこそ「生活保護」が増えて、「超極貧」が「極貧」になったって感が拭えないのだけど…。

しかし「生活保護費」で貰える金額も色々と条件があってややこしいんだね。でも197万円割る12で計算すれば「月約16万円」…って生活保護で貰える範囲じゃない? 夕張市って全国平均より「高齢者」がかなり多いみたいだから(例えばWIKIの「夕張市と全国の年齢別人口分布(2005年)」参)
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現代の閉塞感のある世界がもう少しだけ住みやすくなれば良いなぁ、などと考えております。今の状況の延長線を自分たちの子供たちや孫たちへバトンを渡すのは余りにも無責任だと思っています。大学は工学系卒。国立K大学の経済学研究科大学院修士。博士課程考慮中…。この国の未来への良きシナリオを描きたいと思いトボトボと歩いてるって感じです。ただ最近は、当方の怠慢のせいでtwitterまとめ、或いは「忘備録」化してます…。しかし、同志さんたち大歓迎です。

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