今回は「批判覚悟」で書くけど…放射性物質で汚染された瓦礫は拡散してはだめだろう…むしろ「一か所」に集めるべき

今回は「批判覚悟」で書くけど、それは「震災瓦礫受入」と「瓦礫の焼却」「焼却灰の埋め立て処分」について。

「震災瓦礫処分」は確かに「被災地」にとっては「復興」への第一歩であるし、「震災瓦礫受入」は人道上は「拒否し辛い」ところなんだけど、今回の「震災瓦礫」は「通常の震災瓦礫とは別物」である事を、冷静に判断して欲しい。勿論「通常の震災瓦礫とは別物」って言うのは「放射性物質による汚染」があると言う事。

実は日本の「下水処理」もそうなんだけど、

「一体、誰のためのモノ?!」

って言う部分がどうしても払拭できない。つまり、「下水処理」も「一般家庭排水」だけを処理するのなら、それ程問題は無い(全く無いとは言えない)けど、日本の「下水処理」は、表現は悪いけど、「ミソもクソも同じ」に扱ってるのだ。

つまり「重金属」や「有害化学物質」を十分に処理していない「工場排水」を受け入れて居ると言うこと。で、「何が悪いか」と言うと、一応、下水に流せる水質基準は「下水道法」で決まってる。だから法律を守る限りは「基準内」(これも多いに「議論の余地」があると管理者は考えているけど…それは取り敢えず置いておくとして)での「工場排水」しか流していない…はず。

だけど、現実には「基準以上の有害物質を含んだ工場排水」を流している工場は、確かに有る。と言うのは、「明示的」なモノと「暗示的」なモノがあるのだけど。「明示的」なモノは、「下水処理場」の流入水のモニターで明らかに「異常値」が出る場合がある。そして、その場合は、下水処理場で「採水」するのだけど、同時に「何処が流したのか追跡調査をする」。だけど、これ、はっきり言って「全く意味が無い」と言っても過言ではない。

某工場が、一時的に多量の「有害物質」を故意に、或いは「過失」で流したとしよう。で、下水処理場に流れ込んで来て、「確認」されるのは、工場の立地にもよるけど数十分から数時間後。それから「その有害物質を含んだ汚水」を逆行して「追跡」して行くと、早くても数時間は掛かる…これは「理屈上」の話。現実には「そんな事は不可能」なのだ。だって、逆行して追跡してる間、づ~っと「有害物質」を流し続けてる「工場」なんて無いから。

それから、ある意味「構造的」で、もっと「性質が悪い」のは「下水道が元々そういう風に出来ている」事。これが「暗示的」って言った部分。「明示的」の部分はもう「問題外」。だって元々、違法に高い濃度の工場排水を流しても、普通なら解らないような仕組みになってるから…だから「下水処理場」で解る位の「有害物質」って、もう、信じられないくらいの「濃度」なわけ。

で、「元々、違法に高い濃度の工場排水を流しても、普通なら解らないような仕組み」って言うのは、多量の家庭排水(や「合流式」なら雨水も)と「混じって」入ってくるから、「凄~く、希釈されて入ってくる」わけ。だから、

「下水処理って、企業のためにあるんじゃないの?」

とか思ってしまうくらい。と言うのは「企業は有害物質を法の範囲で下水道に流せる水質にまで処理しなければならない」けど、これをするには(当然だけど)「コスト」がかかる。「処理設備」も必要だし「設備のランニング・コスト」もかかるし「管理費用」も掛かる。で、それらは「製品価格」に反映する訳だけど、「それじゃあ、競争に負ける」…ってところか(或いは、「利潤」を最大化するためなら…って訳か)。

で、今の「下水処理」のシステムだと、色んな排水と混ざって薄まるから(極端かも知れないけど)、

「そんな事、気にする必要が無い」

勿論「限度」はあるよね。それ超えると「明示的」に現れるから。

で、本当の「問題」はここから。

「じゃあ、総量として、工場から下水に排出される有害物質量は減ってるでしょうか?」

って事。全く全然「減っていない」よね。で、実は「下水処理場」って「処理」できるのは「有機質」だけなの。だから「重金属」なんて処理出来ない。

「でも、測定したら処理水の重金属濃度、すごく減ってるよ」

って、少し知ってる人は言うかも知れない。でもそれは、「生物吸着(微生物吸着の方が正しいか)」で、処理場では「汚泥」って言われてる本当は「微生物のコロニーが主体の泥状のモノ」に吸収されてるだけ。で、この「汚泥」を「脱水機」で水分を落として「脱水ケーキ」(含水率で70~80%位)、と呼ぶ「粘土状」のモノにする。これを更に「減量」して「処分」し易いように「焼却炉」で焼く。すると、「顆粒」と言うか「砂」のような状態になる。これを「焼却灰」と言う。で、「じゃあ、有害物質はどこへ行ったの?」と言うことだけど、一部は「気化」して大気中に(その後、飛散してどこかに落下)、そして大半は、この「焼却灰」の中に。で、この状態が「安定」なら「それ程の問題」では無いのかも知れない。けど、この「焼却灰」を陸上や海上の「埋め立て地」に「埋め立て処分」する。

だけど、良く考えて欲しい。陸上の埋め立て地、確かに「有害物質の種類や濃度」によって「埋め立て地の規格(シールですね)」が決まってるけど、沢山、雨が降ったら「防水してればしてる程、そこってビチャビチャのぬかるみ」になるよね。だから、どこからか「水」を抜いてやらなければならないでしょう。この「水」ってどれ位の「有害物質濃度」なのでしょうか?

それと、海上埋め立て。これはある意味「もっと酷い」ね。「海上埋め立て」ってなにも「乾燥した海上の空き箱」に「焼却灰」を捨てて…いや、埋めて行く訳ではないのよ。実は「ここでも下水処理みたいな事をしながら埋めて行ってる」ってのが実態。これ、何も㊙じゃあないよ。たしか「見学会」もやってるはず。で、当然、海水と焼却灰が混ざって「泥水」が出来るから、これを「一応処理」してその「処理水」は海へ流してるわけ。しかも、埋め立てが完了するまでは勿論だけど、埋め立て地の「囲い」のモルタルは、当然だけど、壊れたり、ひび割れたり、経年劣化するでしょ。すると、また「補修」するけど「コスト」が発生するし、なにより「汚染物質」が流れ出る…よね。

つまり「有害物質」って、一度「拡散」させちゃうと、「リスク」も永~い間、抱え込まなければならなくなるし、「コスト」も永~い間、掛かり続けるし、もしも「それを回収しよう」なんて思ったら「天文学的なコスト」が掛かる…ってこと(って言うか、殆ど「不可能」でしょ)。


長々と、「下水処理」について書いてきたけど、これは「震災瓦礫」にも言える事だから。

基本「有害物質(この場合は「放射性物質」も含む)」は「拡散」させるべきではないって事。

「じゃあ、震災復興の第一歩が踏み出せないだろ!!」

ってのは十分に理解してる。で、その「代替案」も、もの凄く「批判されるような案」だからね…ちょっと気が引けてしまう。
(要は「一か所に」集める…だから「その土地はもう使用不可」…だからその土地は当然、「震災前の地価」で、第一義的には「東電」が、更には「政府」が責任をもって買い入れる。それから「焼却」は「減量」するために本来なら「必要」な措置だけど、今回は「焼却」はマズイだろう。だから、その土地を深く掘って、埋めるしかないのでは…と思う…でも一体誰が「作業」するんだろう? それに「高濃度で汚染された地域の瓦礫は対象外なの?」…そこは「復興外地域」な訳? で、どこまでが「高濃度」って線引きが出来るのかなぁ。区切られた人、「隣の家まではOKで、うちはダメなんかい!」ってならないのかな~)

でも「放射性物質は拡散させるな」と言うのは、わたしだけの「意見」では無い。


『すべては「気付き」』ってサイトでも書かれてる。

「汚染は広げずに一箇所に留める」-世界の常識

この問題は元々は「原子力行政」を進めてきた「国」や「一部の人々」の問題だったけど、いまはもう「日本国民」全員の問題だし、「地球市民」全員の問題になっている。このサイトは是非見て欲しい(ソ連が「チェルノブイリ事故」を起こした時、多くの日本人は「ソ連、なんて事してくれるんだぁ!」なんて思った人、多かったと思うけど、それと同等、或いはそれ以上の「地球全体に影響を及ぼす放射性物質汚染」を引き起こしてる…と「自覚」しなければね。世界中のひとびとは「同情」と同時に「非難」もしてると思う)。

しかし、そんな中で、どこまで「市民の同意が取れてるのか解らない」けど、「神戸新聞の電子版」で、次のような報道があった。
がれき処理、統一基準決定 関西広域連合 

 関西広域連合は25日、東日本大震災で発生したがれきの受け入れについて、大阪府が昨年末に定めた処理指針を統一基準と決め、可燃廃棄物の広域処理に協力することを確認した。構成府県は今後、この基準を基に焼却施設などを持つ各市町村に受け入れを要請する。最終処分は近畿の自治体でつくる「大阪湾広域臨海環境整備センター」に検討を求める。

 広域連合は今月、専門家会議を2回開き、大阪府の指針を踏まえ統一基準を検討。がれきの放射性セシウムの目安値を1キログラム当たり100ベクレル以下、埋め立て可能な焼却灰は国の基準8千ベクレル以下よりも厳しい2千ベクレル以下とした。

 この日の知事会合では、受け入れるがれきを岩手、宮城県内の可燃廃棄物とすることも決定。焼却灰の海面埋め立ては個別の安全評価が必要だが、国が手法や基準を明確にしておらず、同センターでの検討を要請するにとどめた。

 これを受けて兵庫県は、4月上旬にも県内市町に対し、受け入れの働きかけを始める。県内ではこれまで、加古川市会が受け入れを市に求める決議を可決。ただ、同市は焼却灰を全て神戸沖処分場に埋め立てており、実施には海面埋め立ての安全性確保が必要となる。(井関 徹、上田勇紀)
(2012/03/25 23:16)


この辺りの「繋がり」が錯綜しているけど、関西広域連合大阪湾広域臨海環境整備センターとは「重なってる」けど「別の組織」みたい。で、大阪湾や神戸沖の埋め立て事業(所謂「フェニックス」)を行ってるのは後者。

でも、加古川市がもしも「震災瓦礫」を受け入れて、焼却処分して、その灰を「神戸沖」に埋め立てたら、なにしろ「内海」ですからね。まず「漁協」とかどうするのでしょうかね。「風評」か否かは別として、魚や海苔が売れなくなるかも知れませんね。

それと、わたしは「被災地の雇用問題」について考えてるのだけど、ホント、これって難しいと思う。それも「放射性物質汚染」があるのが凄く「ネック」になる。これも「風評」か否かは別として「農産物」や「海産物」だけでは無く、「全ての生産物(第2次産業の産品とかも)」が「疑いの眼」で見られる(と言うか「見られてる」だろう)。これも「非難される」だろうけど、試しに海外に「日本の東北製」ってはっきりと「表示」して輸出してみれば解ると思う。確かに「同情」や「支援」はしてくれるけど、「それとこれとは別」で、「輸入拒否」されるか、或いは「厳しい検査」を受けるだろう。だから、もう始めから「商品としての競争力」が落ちるよね。「いくら安くても要らない」って言われるかも知れない。これこそ「震災復興の足枷」になってしまう。でも、「雇用」は創出しなければならない。で、わたしの案は、

「ネット産業」「ソフトウエア産業」をまずは「足がかりに」する。これなら「放射性物質汚染がどうのこうの」言われる事もない。それに「インド」の例を見ても解るけど、インフラが不十分でも「無線通信」で補える。ただ、確かに「誰でも、そんな事出来る訳がない」ってのも確かだけど。大学やIT産業が「核」になって、これからそう言う人材を育てて行けば良い。それから、「ネット産業」「ソフトウエア産業」が大きくなってくれば、それに付随した「色々な仕事=雇用」も出てくる(例えば、「何のスキルも無い」って人たちも、ビルのメンテや清掃。それに企業内の「食堂」や、近くに「飲食業」や「お弁当屋さん」の需要も出てくるだろう。それと、なにも「これだけでやって行けば良い」とは言っていない。まずは「放射性物質汚染がどうのこうの」言われる事もない、こう言う「企業」を復興の「スタート」にすれば良いのではないだろうか、と言っているのだ。

で、話はまた元に戻るけど、地価も、この間、「西高東低」なんて「路線価」の報道がありましたけど、これで「地価」が下がったら「誰が保証」してくれるのでしょうか? しかもこれで起きた「地価下落」は超長期なものになるだろうし、それは「風評」にせよ否にせよ(だから「数値で幾ら○○シーベルトで安全な範囲です」って政府が言っても「効果が無い」のよ。要は「市場」が判断する訳。)、「西日本も汚染が広がった」って「外国」が判断したら、「メード・イン・ジャパン」は売れなくなるリスクが高いと思うけど、そうなったら「加古川市議」責任とれるのでしょうか?

それに、まず、それよりも(「お金」よりも)、「健康被害」が出たら(「証明」は難しいですよ。事故を起こした福島原発の近郊でも難しいのですから。で、これって何十年もたたないと解らないし、「はっきりした相関関係」の証明は難しいでしょ…「○十年前に比べて△%、発がん率が上昇している。だが、はっきりした原因は特定できない…」とかね)誰が「責任」を取るのでしょうか。

それと、そんなに「安全」なら、まず「関東地区」で焼却処分すべきでしょう…まずは「東京都」からね。国の「基準」は8000ベクレルだから、その「基準」で、まずは少量でも良いから是非とも「焼却処分」してみて欲しいよね…公に「公表」した以上は。

それにコレって「法的」にも「コスト」的にも不思議だね。東北の「震災瓦礫」をはるばると遠い「加古川」まで持ってこようとすれば、「運送トラック(認可要)」の搬送費がもの凄く高いし、「産業廃棄物」の運搬でも「他都市や府県」を通過(通るだけですよ…ただ、確率は高くないかも知れないけど、事故ったら、そこで瓦礫が散乱して、清掃しても幾らかは残る訳だし、気密性の高い運搬車両:これもコストに跳ね返る、を使っても、微細なホコリとかは撒いて行く事になる可能性が高いね。こういう気密性の高い車両でも「臭気」が漏れてるでしょ…つまりは「微細なモノは漏れ出てる訳)するだけで「知事」さんの「認可」が必要になる。東北から兵庫県までの「全ての知事」さんは、地元の住人を説得して「通過」させる事が出来るのでしょうか(これ、普通のゴミでも「住民の同意」を得るのは難しいのよね…それとも「住民に内緒」で進めるのかなぁ)?

これで「喜ぶ」のは一体誰でしょうか? そして「何故、彼らは喜ぶ」のでしょうか? 彼らだって(と言っても、本当にリスクに直面するのは、積んだり搬送したりする運転手さんや従業員だけどね)、それに彼らがもう年寄だとしても、彼らの子供や孫たちは「超長期的にリスクを抱える事になる」のですけどね。

「薄まったら大丈夫」は本当に危険な発想だと思う。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

Yasutomo-Araki

Author:Yasutomo-Araki
現代の閉塞感のある世界がもう少しだけ住みやすくなれば良いなぁ、などと考えております。今の状況の延長線を自分たちの子供たちや孫たちへバトンを渡すのは余りにも無責任だと思っています。大学は工学系卒。国立K大学の経済学研究科大学院修士。博士課程考慮中…。この国の未来への良きシナリオを描きたいと思いトボトボと歩いてるって感じです。ただ最近は、当方の怠慢のせいでtwitterまとめ、或いは「忘備録」化してます…。しかし、同志さんたち大歓迎です。

なおこのブログではアフィリエイトプログラムを利用しておりますが、実際の商品の購入に関しましては、お客さまとリンク先のホームページ管理人とのお取引になります。お取引に関しまして、当ブログ、並びに管理人は一切の責任を負いかねますので、ご了承下さい。当該商品等のお問い合わせは、お取引先までご連絡下さい。

みんなのプロフィールSP

人気ブログランキングへ

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
F2Cアフィリエイト
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
クロック
最新コメント
Flashリバーシ
時間があれば遊んでいってください
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
クリック募金
ワンクリックで救える命がある
リンク
RSSリンクの表示
FC2カウンター
メールフォーム
個人的に連絡したい時はこちらへ

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム
ブロとも募集中で~す!

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
検索フォーム