ハードな宿題…大学院&日本

さて、ようやく先週で今年の大学院の講義が終了いたしました。

しかし、2週間後には講義再開、しかも「宿題」のお土産が…

先週末に、宿題を提出したばかりなのに(これも、結局、A4で13枚になってしまった(笑))

さらに「重たい宿題が2つ」も…

一つは「イノベーション」の原文(英語)論文を読んで(これがまたA4、39枚もある代物)、概略、問題点、(経済学的な)考察を行うというもの…キツイです。

もう一つが、先生指定の「経済学書」(新書版です)を1冊読んで、その(経済学的な)感想文を書く…というもの。

本当は、「この時間に経済学の基礎や、後期の講義の復讐&後期試験の準備」をしなくては…と思っていたのですが(後者の宿題は、わたしの長年の『経済不況からの脱却』にも関係する著書なので、結構「興味」はあるのですけどね)、「イノベーション」の論文は「量的にも凄い」し、「イノベーションの経済理論なんて、講義でもそれ程深く話された訳でもないし、未だ学習中の『計量経済学』を使ってるので、

「どこまで突っ込んで書けるか(「バカ感想文になりそう」な気が…)、非常に心もとないです」

第一が、こんな『量』の英文論文を読むだけでも大変ですなぁ…
(でも、みんな「頑張って」やるのだろうなぁ…しかし、ドクターコースのOさんでさえ「凄い量があるね」なんて―ちなみにOさんは「イノベーションの研究」をされています―言ってる位だから、みんな苦労するよね…当然自分もだけど)
などと考えつつ、「実際、できるのかなぁ」等と不安も抱えつつ、ボチボチとやっております。
(この「イノベーション」の講義、年明けに「もう一つ宿題」を出されるそうで…もうヘロヘロになりそうです)

まぁ、大学院の様子はこれくらいにしておき、


「なぜ、ここまで日本の財政が悪化し、不景気が終わらないのか」

と言う「大きなお話」ですが、色んな人が色んな事を言っていますよね。

「なんで、こんな状況になるまで放って置いたのか?」

ジョークで、
「経済学者が100人集まると、300通りの案が出てくる」
(みたいな)とか…

正直、世界中で、この問題に「回答」を出せる学者は居るのでしょうか?

この「回答」が得られれば、わたしが大学院へ行くインセンティブも無くなるし、

「世の中、万々歳」

な訳ですね。

しかし、ノーベル賞学者さんでも、その「答え」は持っていない。

FRBのバーナンキ議長は「恐慌論」が研究テーマで、大学で教鞭をとっていらっしゃった時には、「ヘリコプター・ベン」の異名を取ってらっしゃった(「ヘリコプター・マネー」は文字通り不況になった時に、政府はヘリコプターから無差別にマネーをばら撒けば需要が回復し、経済が回復する」と言う考えで、どうやら元々はミルトン・フリードマンが考えられたよう…フリードマンがどれ位「真剣」に言ったのか、デフォルメして言ったのかは解らない)けど、実際に「金融の責任者」になってからは、このような「大胆」な発言はされていない。

これは、ケインズの「有効需要の創出」と同じ考えですよね。ケインズも、「不況時には公共事業を行って、やる事が無ければ、穴を掘って、また埋める事業をすれば良い」…みたいな事を仰ってた(原文を読んで居ないので、誰かの本に書かれてあった事の記憶ですが…)。

しかし、今や「日本は第二次世界大戦終戦直後と同じレベルの財政赤字を抱えている」(GDP比200%)ので、最早、その様な「余地」は殆ど残されていない…

戦後の「焼け野が原」で「食べ物」にも事欠き、人々は極限の生活状況の中で「懸命に再興の努力」をしてきた。そして「朝鮮戦争」が起こって、「復興需要」と「米国の軍需需要」があって、日本は「奇跡の復興」「奇跡の高度成長」を遂げた…でも、これは実は「奇跡」でも何でも無く、「インフラ」は破壊されたけど、「技術(広い意味での)」はあったから。しかも、「円は360円の固定相場」で「賃金は安かった」。

しかし、現在はむしろ「インフラが余っている」。つまりは「インフラの需要」は見込めない。
(悲しいけど「東北地方太平洋沖地震」の復興需要はある…ただ、今回の「復興」は今までの「復興」とは違う。それは「放射能汚染」が邪魔をするから…これはむしろGDPを下げる方向に働くだろう)。

こうした「手詰り感」の強い中で、「少子高齢化」の圧力は物凄く大きい。

今、もしも「将来世代」の事(もちろん「将来世代」が「高齢者」を支えるのであれば、これから「高齢者」の仲間入りをして行く人達にも重大な関心事になるはずだけど…)をしっかりと考えないと、この国は持たないだろう。

だから「若年層の雇用問題」は本当に大切な問題。現在「雇用のしわ寄せ」は若い世代に掛けられている。しかし、将来の諸問題を考えれば、

「若年層こそ正規雇用を進めなければならない」

のだ。彼らが今後の高負担に耐えなければならないとすれば、彼らは「世界に伍して競える技術や効率性」(いわゆる経済学で言う技術項A)を、今の現役世代以上に上げなければならない。

であるのに、現状は「若年層」に「ニート」や「契約社員」「派遣社員」等の「不安定な就職状況者」が多すぎる。

「子供手当て」などは効果が殆ど無いだろうから、これを止めて、「将来を担う人材教育費」に使った方が良いだろう。

ある分野で才能のある若者には、学生なら「返還不要な奨学金」を、会社員なら「研究論文」等によって審査し「奨励金」を…そう言った「お金」の使い方をするべきだろう。

そして、その方が「将来に夢が持てる」ので「少子化対策」にも有効だろう。

政府は(官僚はか?)何かと言えば「消費税の増税」を進めたがるが、今の「無駄遣いが膏肓に入ってしまっている政治家や役人」に幾らお金を渡したところで、「ますます無駄遣いを増やすだけ」だろう。

成長戦略に政治家や役人の息がかかった「成長戦略基金」などを設けたら、その「基金」をまた不要な投資や、国債の穴埋めに使うだけだろう。

わたしはこの国が、ここまで「落ちてしまった」原因は「道徳」が無くなったからだと思っている。

マックス・ウエーバーの「神が見ている」的な『プロテスタンティズムと資本主義の精神』でも良いし、日本の「世間」や「人さまの迷惑にならないように」と言うレベルの心構えでも良い。

それが無くなると、アダムスミスの「見えざる神の手」は死ぬだろう。アダムスムスは「人々が利己的に行動すれば、それが調整されて最適な状況で均衡する」と考えたのだろうが、それはあくまで「人々が対等で、フェアーな競争をする」からだろう。権力者が「アン・フェアー」な、或いは「情報の非対称性」を持って、自分に有利に「競争」すれば、それはもう「競争」と呼べるようなモノでは無いだろう。

現実に起こっていることは、こう言う事だと思う。

こう言う「状況」下では、人々は(例えそれが明らかに「間違い」であると認識していようと)「権力側」に付くだろう。そこでは「完全競争下での調整機能」は機能しない。もちろん、「権力者」が「賢君」であれば、民主主義よりも素晴しい世界がロス無く構築されるかも知れない。

しかし、そのような「賢君」は中々得る事は出来ないだろう。また、例え「賢君」であっても、「取り巻き」が良からぬ輩であれば、「賢君」の思うようにはスムーズに事は運ばない…かも知れない。

いずれにせよ、そのような「独裁者」に「自分の運命を託す」と言うメンタリティーは、現在の日本では「非現実的」だが…「巧妙な隠れ独裁者」は存在するかも知れない。
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現代の閉塞感のある世界がもう少しだけ住みやすくなれば良いなぁ、などと考えております。今の状況の延長線を自分たちの子供たちや孫たちへバトンを渡すのは余りにも無責任だと思っています。大学は工学系卒。国立K大学の経済学研究科大学院修士。博士課程考慮中…。この国の未来への良きシナリオを描きたいと思いトボトボと歩いてるって感じです。ただ最近は、当方の怠慢のせいでtwitterまとめ、或いは「忘備録」化してます…。しかし、同志さんたち大歓迎です。

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