『新聞、教育にどう生かす 京都でNIE学会開幕』に関して気になる事など

 朝日新聞電子版に『新聞、教育にどう生かす 京都でNIE学会開幕』と言う記事が掲載されていました。

『NIE(教育に新聞を)活動を研究する「日本NIE学会」の第7回大会が27日、京都市伏見区の京都教育大学で始まった。28日まで教育関係者らがNIEの実践例や課題などについて話し合う。
 初日は約130人が参加。新学習指導要領と新聞活用をテーマにしたシンポジウムでは、パネリストの高木まさき・横浜国立大学教授が「新学習指導要領で言語活動の充実が求められるようになり、新聞が活用される機会が増すだろう」と述べ、新聞情報の生かし方などを教える必要性を指摘した。28日は分科会があり、読み書きの力を伸ばす実践例などが報告される。2010年11月27日20時38分』
(http://www.asahi.com/national/update/1127/OSK201011270105.html 参)

今、『北朝鮮の大延坪島(テヨンピョンド)への砲撃事件』で、本当は、そちらの方が分析・考察するべき問題なのですけど、この『問題』は慎重に事実関係から捕らえるべき問題で、現状では個人的に困難な問題なので、とりあえずは上記の記事について。

実は、まだ、我が家のメイン・PCが完全復活されておりませんので、ブログ・エントリはもう少し先にしようと思っていたのですけど、ちょっとこの『記事』に“引っ掛かり”を感じてしまったので、少しだけ書かせていただこうと思ってしまいました。

文章については、わたしも“付き合い”が長く、また、リンクさせて頂いているM先生の大学でも記事と同様の取り組みをされているようなので、おそらく『日本人の活字離れ』『大学生の文書能力』(かなり以前から『大学生の数学能力』の低下=分数が出来ない大学生が居るとか……は話題になりましたよね。それが今度は『国語力』!?)が、相当のレベル、低下しているのだろうか、と危惧してしまいました。

ところで、わたしも自慢できるほどの『国語力』を持っているとは思いませんが、それでも、
「なんで、新聞なの!?」
って感覚があるのですよね。そう言いながら、わたし自身も、『新聞』(特に電子版)を引用させていただいてますから、あまり批判は出来ないのかも知れませんが、ただ、なぜ『言語活動の充実』のために『新聞』だけを取り上げるのかな? と思わずにいられません。

確かに、『新聞』は文章的に「短く纏まっているし、一定水準(プロですから当然と言えば当然ですけどね)の文章」になっています。でも、まず、わたしが引っ掛かるのは、一つは、記者クラブ制度下の日本の新聞は、記事自体が『大本営発表記事』であることです。つまり、日本の新聞は世界標準で言えば“ジャーナリズムでは無い”と言ってもいいでしょう。「文章の練習だから、内容は問わない」と言われそうですけど(でも記事には、『新聞情報の生かし方などを教える必要性』なんて書かれてますからね……)、意識的にせよ、無意識的にせよ、扱った『新聞記事』の内容は、学生さんの『脳裏』に焼き付けられる(苫米地博士流に言えば「全ては洗脳である。よって『新聞』を教材にする事も洗脳である」と言う事になるでしょう)。特に、まだ『世の中の表裏』を知らない無垢な頭脳にとっては、あまり薦められた教材とは言いがたいように思います。もしも、どうしても『日本の新聞』を教材にしたいのであれば、同時に『諸外国の新聞』(当然、色々な言語で書かれています)も、副教材にして欲しいですね。それなら、同時に、世界には多様な考えや習慣や伝統、文化を持っている人々が居る、そして、その人たち(世界標準のジャーナリスト)は「事実と同時に自分の考察や考え」も書いている事が解ってすばらしい事だと思います。

文章そのものに関してですけど、『文章』の『文体』はその『目的』によって、色々です。新聞の文章は『論文調』ですね。これは確かに、客観的(と言うのは本当は存在しません。全て主観です)事実の記述には適した『文体』ですね。でも、『小説』などの『描写』を主体として“何か”(実は、作家が感じている『真実』だったりする)を伝える『文体』とは全く異なります。

有名な話で、故開高健氏が作家としてデビユーし、その後、ベトナムへジャーナリスティックな仕事をするために行かれ、書かれたのが『ベトナム戦記』その後、日本に戻られた時に、また『小説』を書こうとしたとき、全く書けなくなっている自分に気付かれる。ここから開高氏の苦闘が始まるのですけど、一時は「筆を折るか!」と言うところまで苦しまれた。その後、『輝ける闇』『夏の闇』『花終わる闇(未完)』の3部作で復活されるのですけど、その時の苦痛は本当に地獄だったそうです。

『文章』にはその目的によって適した『文体』があり、それらは非常に『異質』なモノです。わたしが気になるのは、『言語活動の充実』が、ある種“無機質”な『文体』に偏った『充実』にならないのか、と言うことです。

(日本の?)『新聞』に偏った“教材化”が「日本民族の伝統である感性を伝える文体」の衰退に繋がらない事を願うだけです。
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Author:Yasutomo-Araki
現代の閉塞感のある世界がもう少しだけ住みやすくなれば良いなぁ、などと考えております。今の状況の延長線を自分たちの子供たちや孫たちへバトンを渡すのは余りにも無責任だと思っています。大学は工学系卒。国立K大学の経済学研究科大学院修士。博士課程考慮中…。この国の未来への良きシナリオを描きたいと思いトボトボと歩いてるって感じです。ただ最近は、当方の怠慢のせいでtwitterまとめ、或いは「忘備録」化してます…。しかし、同志さんたち大歓迎です。

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